子供の習い事には、ダンス・英語・ピアノ・サッカー・スイミングスクールなどたくさんありますよね。
ある日、子供が習字を習いたいと言ってきたので続くかどうか心配していましたが、 とりあえず一度やらせてあげようかなと思いました。
すると習字教室に通ってからは、今までみられなかったようないろんな変化がありました。
習字代を払えるかと心配される？！
下の子が小学校に上がった頃、学校から帰ってきてから 何度かこんなことを言っていました。
「お母さん、〇〇が習字行きたいんだって」
〇〇とは仲の良い友達のことです。
私はただ、そういうことが友達との間であったということを 報告してくれているんだと思っていました。
その時はそうなんだと聞いていたのですが、ある晩、 ご飯を食べ終わってから後片付けをしているとまた同じことを言ってきました。
「やっぱり僕、習字習いたいんだけど…」
”そういうことだったのか”
子供は私がことあるごとに生活が大変だと主人にぼやいているのを 聞いているので、子供の中ではウチは貧乏ということになっていたのでしょう。
だからこそ、習字を習うということは、貧乏な家なのに僕の習字代を払わなければならない。
習字にお金がかかるということはお母さんを苦しめるのと同じこと とでも思っていたのでしょうか。
それで私に習字を習いたいとストレートには言えなかったようです。
「そうなんだ、行ってもいいけど〇〇が辞めたらどうするの？」
友達が習字を辞めても、一人で続けていけるのかということを尋ねました。
すると笑顔で、僕頑張るよ!と言うので、私はその笑顔に負けて、 習字教室に通わせることにしました。
いざ習字教室に通ってみたら…
習字教室は自宅と小学校のちょうど中間くらいの場所にあり、 子供一人でも歩いて行けました。ただ、夏場はいいのですが、 暗くなるのが早い時期になると帰りは危ないので、終わる時間に 教室の前に車で迎えに行きました。
週1回ですが、子供はとても楽しみにしていたようです。
最初の頃は、顔も手も洋服も墨で真っ黒になって帰ってきました。
まさかこんなになるなんてと私はびっくりしましたが、 とても楽しそうなので、なるべく汚れてもいいような色の服で 行かせるようにしました。
しばらくすると、一緒に行っていた○○が辞めてしまったというのです。
これは困った、と思ったのですが、同じ学校の子が何人か行っていたので、 本人はあまり気にしなかったようです。
正直ホッとしました。私が一番心配していたのが、 習字を始めるきっかけになったその友達が辞めてしまったら ウチの子も行かなくなるんではないだろうか、と。
でもいつの間にか子供は友達が行っているから自分も行くのではなく、 習字を習いに行くのが楽しくなっていたから続けたのでしょう。
子供曰く先生はあまり厳しくないようで、自由にやらせてくれているのが 一番続いた理由だったようです。
習字をすることによって、いいことずくめ
目に見えての変化があったのは、姿勢が良くなったことです。
それまでは目が悪く眼鏡をかけていても、机に向かっている時は 机に置いてある本に目を近づけていたのですが、 習字で言われているせいか猫背が気にならなくなるだけでなく、 背筋がピンとするようになりました。
あれだけ私が背筋のことを言っても聞かなかったのに。
不思議なものですね。
あと、言葉遣いが時々丁寧になりました。
かしこまった場面でなくても「これお願いします」とか 「やっておいてください」など、私に何かをお願いする時など 丁寧な言葉を使うようになりました。学校とは違う、 ちょっと大人の世界を見てきているんだなと思わせる時でした。
一番良かったことは、字が少しずつ上手になったことです。
最初は元気のない字というのでしょうか、力の入ってない字だったのですが、 習字に行くようになってからというもの、鉛筆などで書いた字でも 見やすい字になっていました。
結局は引っ越しの為に習字を辞めることになってしまったので、 段を取るまでとはいきませんでしたが、習字をやらせたことによって 子供が成長できたので良かったなと思います。
特に私も主人も字が下手で、最近では字を書くこともすっかりなくなって、 何か書くとしてもパソコンばかりだとますます字を書くのが億劫に。
お祝いごとで必要な、のし袋などに名前を書く時は、今でこそ子供に 書いてもらうようお願いしています。
まとめ
子供が習字を習いたいというので続くかどうか心配しましたが、 楽しんで続けていたので、通わせてよかったなと思います。
習字を習ったおかげで姿勢が良くなり、少し礼儀正しくなって、 子供の成長が見られました。
