子供の喘息は、見ているだけでとてもつらいものです。うちの子が小さいうちは発作が起きるとひどいものでした。
夜中に何度も救急外来に連れて行きましたが、その時はいくらか良くなるということの繰り返しでした。
そんな時たまたま知ったスイミングスクールについていくらかお話しできればと思います。
喘息の発作を繰り返した幼児期
上の子が喘息と診断されたのは1歳半の頃でした。
小さい我が子が発作で苦しそうにしているのを見ると、できることなら大人の私が変わってあげたいと何度も思いました。
血液検査では、ダニや埃に大きな反応が見られていました。
その頃専業主婦だった私は、朝から晩まで狭いアパートの掃除をしたり、布団はできる限り天日干しにしたりと、私が思いつく限りのことはしたと思います。
それでも3歳位までは、朝晩関係なく発作が起こり、特に寝ている夜はひどくなって眠れない日々を送っていました。
その度に夜中に何度も救急外来に連れて行きましたが、その時はいくらか良くなるということの繰り返しでした。
スイミングスクールに通わせたいが、言い出せなかった頃
ある日のこと、ポストに入っていたスイミングスクールのチラシを見て、私はこれだ!と思いました。
むかしから喘息にはスイミングがいいと聞いたことがありました。
でも主人の収入だけで家族三人が生活していますし、私は肩身の狭い専業主婦でしたので、なかなかスイミングスクールに行かせたいと主人には言い出せませんでした。
月日が流れたある夜、家族3人でテレビ番組を見ていると、小さなお子さんをスイミングスクールに通わせているお母さんのインタビューが出ました。
「すぐには効果はありませんが、心肺機能を高められて、子供にとってはとても良いようです」
それを見て私は主人に言いました。「この子もスイミングに通わせたらどうかしら?」
すると主人も納得してくれたので、あの初めて見たチラシを引き出しから引っ張り出してきて、晴れてスイミングスクールに通わせることになりました。
スイミングスクールはキャンペーンの時期には入会金無料など、とてもお得になる時があるのです。
そのチラシには入会金無料、入会月の月謝代無料、スクールバック無料と、本来払っていたらとんでもない金額が書いてあったからです。
とてもお得な気分のまま、スイミングスクールに通わせました。週一回の、主人がスイミングまで送っていけるような、仕事が終わる夜間の時間帯にしました。
スイミングスクールでは生き生きとしていた子供
まずは、どのくらい泳げるかテストをしてもらい、自分に合ったコースに入ることになります。
そのコースで練習してから課題がクリアされた後、テストを受けて合格すると次のコースに上がれるようになっていました。
子供は時々テストに落ちることもありましたが、順調に上のコースに上がることができました。
テストに上がると、売店でワッペンを買って水泳帽に糸で縫い付けるのです。その縫い付けられたワッペンを見ると子供は誇らしげにしていました。
私に似てそれほど運動神経のいい子ではありませんでしたが、水の中にいると生き生きとした表情で泳ぐ姿を見ると、通わせてよかったなと思いました。
毎週スイミングに通うことができて、半年、一年と時間が経つにつれ、子供の喘息の発作があまり気にならなくなりました。
小学校4年生の部活入部でスイミングスクール終了
小学校低学年になると、だいぶ体力もついてきて泳ぎも上手くなっていました。
ずっとこのまま通わせていたら、元気な子になってくれるだろうと思っていましたが、小学校4年生でサッカー部に入ることになりました。
どちらも通わせたらどちらもダメになってしまうと思い、スイミングとサッカーの、どちらかに決めさせました。
子供がサッカーをやりたいというので、泣く泣くスイミングは終了となりましたが、その頃は喘息の発作も忘れた頃にしかなくなったので、私たちもホッと安心していました。
まとめ
喘息と診断されたお子さんを持つ親御さんで、うちの子もスイミングに通わせようと思われている方は、是非かかりつけのお医者様に相談してからにしてください。
うちの子があまり発作を起こさなくなったからと言って、必ず喘息が良くなるということではありません。